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機動戦士ガンダムサイドストーリー未編集版(オリジナル)
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ガーディック・ランバート
少尉


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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 5:15 am    題名: 機動戦士ガンダムサイドストーリー未編集版(オリジナル) 引用
書いてみますかな。
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編集者: ガーディック・ランバート, 最終編集日: 日 5月 13, 2007 2:34 pm, 編集回数: 2
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ガーディック・ランバート
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 5:29 am    題名: 第1話「少女が見た現実」 引用
その少女は家族とシャトルに乗っていた。

家族でサイド3から月経由でサイド6に疎開するつもりなのだ。

宣戦布告後、一週間戦争・ルウム戦役・地球侵攻作戦によって電撃的な勝利を収めていたジオン公国だったが、連邦軍の必死の反撃に戦線も拡大の一歩を辿っていた。

膠着状態である。

サイド3はジオン本国ゆえ、まだ戦火が及ぶ事は無かったが、さすがに疲弊感が少しづつ漂う様になっていた。

彼女の父親はZEONIC社グラナダ工場勤務のMS開発技術者だった。

彼は妻と娘の身を案じてサイド6への疎開の手筈を整えて迎えに来たのだ。

戦時中なのでサイド6に直接向かうのではなく、一度月面都市フォン・ブラウンを経由するコースをとる事にしたのだ。

しかし・・・。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 5:50 am    題名: 第2話「俺の名は、ガーディック・ランバート」 引用
俺は長い間、自分には価値なんてものは無いと思っていた。

人の価値は一体何によって決まるのか、一体誰がそれを決めるのか。

この問いに対して俺は答えを見つける事が出来るのだろうか、そしてそれに俺自身満足出来るのだろうか。

出口の見えない白い闇の中にいる様だ。

そう、あの時までは・・・。

俺の名は、ガーディック・ランバート。

俺はその日、いつも通りに勤務していた。

此処はジオン公国キシリア・ザビ少将旗下突撃機動軍第108輸送中隊所属護衛艦ザンジバル級機動巡洋艦マルドゥーク。

そして俺はMSパイロットの任に就いている。

階級は少尉。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 9:33 am    題名: 第3話「ニアミス」 引用
ルウム戦役で我が軍の捕虜となっていた地球連邦軍レビル将軍が特殊部隊によって『ジオンに兵なし』の徹底抗戦を訴える演説から、このジオン独立戦争は膠着状態へと横滑りをしてしまった。

そんな状態の中、満足な物資がただの輸送部隊に送られて来る訳も無く、有り合わせで何とかしなくてはならないのが現実である。

それは、MSとて例外ではない。

今現在、俺の使用出来るMSはない。

輸送中隊には非武装のMSが9機配備されていた。

この輸送部隊にはMS−05ザク?初期型のA型と実戦型のB型の混成ではあったが配備されていたのだ。

しかし、長引く連邦軍との戦闘膠着状態は各部隊への補給をより重要な位置へと押し上げた。

それが輸送部隊への負担を必然的に重くしていた。

そのため、輸送部隊が連邦軍の部隊とのニアミスで戦闘に入る事も結構多いのだ。

俺の前任者の件もその例であろう。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 9:57 am    題名: 第4話「対艦戦闘」 引用
俺が配属される10日前の事だったらしい。

輸送任務中、哨戒中のサラミス級宇宙巡洋艦一隻と遭遇否応無く戦闘に突入してしまった。

そして、彼はなんと命令に反し無謀にも対艦戦闘を試みたらしかった。

MS−05ザク?初期型でである。

挙句に、主砲を頭部と脚部に受けMSは大破、自身は重症で今はグラナダの軍病院のベッドの上である。

その後、配属された俺はMSのパイロットなのにMSが無い状態であった。

ガーディック・ランバート少尉 『カムラ・サカキ大尉、こんな物一体どうするんですか?』

俺は自分のMSが届いたと聞いてMSハンガーに来てみて、整備分隊隊長であるカムラ・サカキ大尉とそれらを見つけた。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 10:13 am    題名: 第5話「未来の稼動機」 引用
カムラ・サカキ大尉 『おう、ランバートか。サカキでいいぞ。こんな物とはずいぶんだな。こいつらだって立派なMSだぞ。』

ガーディック・ランバート少尉 『MSと言うか、MSだった物って言いませんか?MSのスクラップじゃないですか。』

両腕が吹っ飛ばされて無いMS−06FZザク?改と頭部を見事に切断されたMS−14JGゲルググJがハンガーデッキに固定されていた。

ゲルググJは一応頭部を手と言おうか、マニピュレーターと言うべきなのかで抱えていた。

カムラ・サカキ大尉 『見かけだけで物事を判断するのは良くないぞ。それにスクラップじゃない。機能が停止しているだけの、こいつらは立派なMSだ。』

ガーディック・ランバート少尉 『どう違うんですか?』

カムラ・サカキ大尉 『修理を始めた瞬間から、未来の稼動機になるんだ。俺の師匠の口癖だ。それに、こいつらは君のMSになるんだぞ。』
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ガーディック・ランバートが日 5月 13, 2007 10:55 amに記事を編集, 編集回数: 1
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 10:36 am    題名: 第6話「物資輸送の重要性」 引用
ガーディック・ランバート少尉 『俺のMSが届いたって、これらの事だったんですか?』

あまりの事で愕然とする自分がそこにいた。

いくら輸送部隊が蔑ろにされるとはいえあまりにも酷いもんだ。

軍上層部は物資輸送の重要性を認識していないのだろうか。

カムラ・サカキ大尉 『不満そうだな。まあ軍隊なんてもんはそんなもんだ。いますぐ使用可能なMSを輸送部隊なんぞで遊ばしておけんのだろう。』

ガーディック・ランバート少尉 『それは、上は物資輸送の重要性を理解してと言う事でしょうか?』

カムラ・サカキ大尉 『やめとけ。上層部批判と取られるぞ。それに、理解しとらん訳じゃなかろう。ただ、状態が状態だからのぅ。まあ、手を加えれば何とかなりそうなもんを送ってよこすだけマシって事だ。』

ガーディック・ランバート少尉 『はぁ、すみません。いや、申し訳ありません!』

カムラ・サカキ大尉 『堅いぞ、もっと頭を柔らかくせんか。』

ガーディック・ランバート少尉 『はぁ。』

俺は頭を掻きながら、曖昧な返事をした。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 11:23 am    題名: 第7話「二個一車」 引用
サカキさんは手前にあるゲルググJの脚部に触れながら。

カムラ・サカキ大尉 『二個一車って知ってるか?こいつらでそれをやろうって言うのだよ。』

何かウキウキしているように聞こえるなぁ。

ガーディック・ランバート少尉 『統合整備計画でMS−06FZはジェネレーター以外はほとんどMS−14JGと同一だって事ですが、ほとんどって言っても完全にって訳じゃないですか。本当に出来るんですか?』

カムラ・サカキ大尉 『俺らを何だと思っているんだ?それにだ、人間が諦めたらそれで終わりだ。やらにゃぁならん時もある。大体、やらなけりゃ我が部隊にはMSが一機も無いんだぞ?』

そう言うとサカキさんは早速作業にかかり始めた。

俺はと言うと、まあ、MSが完成するまでシュミレーションで特訓てところかな?

より早く、よりスムーズにが課題だ。

強烈なGに対しても抵抗力をつけないと。

俺はあれ以来、自分のMSの事が気になりながらも黙々とシュミレーションに明け暮れていた。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 11:43 am    題名: 第8話「秘密主義の整備分隊長」 引用
そして3日後、突然サカキさんから呼び出しがあった。

もう完成をみたのかと驚愕しつつMSハンガーに向かった。

ついに自分のMSがなんて考えると心が踊った。

果たして、どんな風になっているのやら。

あれから、何回か様子を見に来たが、その度に追い帰されるのがオチだった。

秘密主義の整備分隊長とその分隊長率いる整備分隊、恐るべし!

MSデッキに着いた時、サカキさんは出入口に白い布を付けていた。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 12:01 pm    題名: 第9話「技術屋のプライド」 引用
カムラ・サカキ大尉 『よう、来たな。』

ガーディック・ランバート少尉 『何で布で覆っているんですか?』

何故完成しているはずのMSを見せたがらないのか疑問に思った。

すると、サカキさんは俺の表情からそれを読み取って。

カムラ・サカキ大尉 『まだ完成って訳じゃなくてな。未完成品を披露するのは技術屋として我慢できなくてな。技術屋のプライドだと思って、勘弁してくれ。でな、今日わざわざ来てもらったのはだ、カラーリングの事なんだ。どうする、色は?』
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 12:19 pm    題名: 第10話「公国軍章は金色」 引用
う〜ん。まあ、お楽しみは後に取っておくって事で納得するか。

ガーディック・ランバート少尉 『そうっスねぇ。黒と金ってとこですかねぇ。』

黒一色っていうのも運用上問題ありそうだし。

カムラ・サカキ大尉 『また随分と渋い所を突いてくるな。よし分かった、じゃあそれで行こう。公国軍章は金色で極めといてやるからな。』

極めといてやるなんて、随分と渋い言い回しをするなぁと思いつつ。

ガーディック・ランバート少尉 『ええ、是非お願いします。それで、どんな感じですか?』

技術屋としてのプライドを傷つけない様に気を付けて、遠回しに聞いてみた。

カムラ・サカキ大尉 『ん?そうだなぁ、まあ何も起きなければ、あと5日ってとこかな。何も無ければな。』
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 12:41 pm    題名: 第11話「マッド・エンジニア」 引用
ガーディック・ランバート少尉 『なんスか、その含みの有る言い方は?』

カムラ・サカキ大尉 『気にするな。冗談だよ。』

あながち冗談に聞こえない所が怖い。

カムラ・サカキ大尉 『それにしても、俺もこの歳になってこんなごっついのをいじれると思うと・・・うれしくってなぁ・・・。』

そう言うと俺に背を向けて、MSデッキの柵に両手をかけて。

カムラ・サカキ大尉 『う・・・』

ガーディック・ランバート少尉 『?』

何が起きたのか理解できなかった俺はサカキさんの背中を凝視するしかなかった。

すると、肩を震わせて。

カムラ・サカキ大尉 『う・・・うふふふふふふふふふふふふふふ・・・』

突然の怪しい含み笑いに、一瞬ビクッとしてかなり引いてしまった。

ガーディック・ランバート少尉 『マ・・・マッド・エンジニア・・・』

その時、突然警報音が鳴り響いた。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 12:53 pm    題名: 第12話「謎のMS3機」 引用
ガーディック・ランバート少尉 『な・・・何が起きたんだ?』

今回の任務はって言っても、俺がこの輸送中隊に配属になってから初の任務なのだが。

地球降下部隊への衛星軌道上での物資の供給である。

その為、細心の注意を払っての艦隊移動だったはず。

連邦軍に発見されれば、我が隊の危険のみならず地球降下部隊、強いては降下作戦そのものの意義をも無くしかねない状態になってしまう。

一体、何が起きたというのか。

俺は、急いでブリッジに連絡を取ってみた。

担当したオペレーターの話では、サイド3を出発した民間シャトルが連邦軍の3機に襲撃を受けているとの事だった。
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 1:11 pm    題名: 第13話「南極条約違反」 引用
ガズキ・ニシ少尉 『こちら、ガズキ・ニシ少尉。各機実弾セット。これより実弾演習に入る。』

ジャカン・カウイ曹長 『ジャカン・かウイ曹長でありやす!隊長、この宙域は民間シャトルの航路となってますが、いかがしますか?』

ガズキ・ニシ少尉 『そうだろうな。此処はサイド3から月への航路になっている。』

タルカス・スードゥ軍曹 『それなら、演習は他での宙域にしたほうが良くありませんか?』

ガズキ・ニシ少尉 『タルカス・スードゥ軍曹か。この宇宙に存在するのは星々とコロニーと敵だけだ!言っている意味は判るな?判ったら、ターゲットは前方のシャトル!』

ジャカン・かウイ曹長 『え・・・隊長、前方のシャトルは民間機の識別信号を出してますが。これは、戦時協定を定めた南極条約ってぇのに違反してませんか?』
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投稿1時間: 日 5月 13, 2007 1:32 pm    題名: 第14話「復唱!」 引用
ガズキ・ニシ少尉 『カウイ曹長!スードゥ軍曹!我々は戦争をしているのだ!民間だろうと何だろうとやつらはスペースノイドだ!ジオンなのだ!戦時協定だの南極条約だの甘っちょろい事は言ってられないのだ!復唱!』

カウイ曹長&スードゥ軍曹 『ターゲット!前方の民間シャトル!』

二人は即、復唱した。

軍隊では上官の命令は絶対であるからだ。

3機の連邦製MSは接触会話を終えて民間シャトルに向かった。

連邦製MS!

一週間戦争・ルウム戦役とジオン製MSの力をまざまざと見せ付けられた連邦軍上層部は事ここに至ってようやく重い腰を上げた。

連邦製MSと、その母艦の開発と運用を目的とした、いわゆる「V作戦」と「ビンソン計画」の発動である。

そして、連邦製MS「ジム」は、それら一貫した計画の一つの成果である。
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